腰痛・症例報告
長時間の座位での腰痛で来院
E.Yさん 40代港区在住女性 浜松町SE
30代前半から5年間ダンスを趣味で週2回スクールに通っていましたが、その後ダンスを辞めてから急激に体重が増え、右腰に重い痛みを感じるようになりました。
体重はダンスをしていたころと比べ約15kg増えました。この腰の痛みは、朝の寝起きと長時間座っていると強く感じます。
また腰を反るような動作でも強くなります。動いていればそれほど強い腰痛は感じません。腰痛に伴う足のしびれなどの神経症状はありません。
経過
カイロプラクティック整体は初めてとのことでしたので、初回は最低限の刺激量で行いました。
2回目の施術時には、初回に感じていた腰痛の半分程度にまで下がりました。
3回目には痛みは消失しており、朝に多少の違和感が残るとのことでした。
骨盤の状態も安定していましたので、4回目からは徐々に期間を空けてメンテナンスを行いました。
現在は月に一回のメンテナンスで関節機能のケアと筋肉の柔軟性をつけるように施術を行っています。
初回来院時から半年たちますが、腰痛は再発していないとのことです。
この様な腰痛の場合、整体だけでなく、日常生活の見直しも再発防止のために必要です。幸いにも、Eさんはすぐに運動を行うようになり、腰だけでなく、身体全体の調子が良い状態が続いているとのことです。
コメント
今回の症例の腰痛は、腰の関節の機能障害による腰部の筋肉に対する過剰な負担が主な原因と思われます。
検査では、骨盤の関節(仙腸関節)にも歪みと関節可動性の低下がが確認されました。
運動不足と体重増加が腰の関節に継続的な負担をかけ、本来の関節機能が極端に低下した結果、腰痛が現れたと考えられます。
朝に発症しやすかったのは、睡眠により筋肉の柔軟性が低下している時に急に動かされるのが関係していました。
腰痛は原因部位への施術が肝心
Mさん 30代 カナダ在住
以前から腰の痛みがあり、整形外科やマッサージなどに色々と通っていました。
通いながらも、重だるい腰の痛みは消えることはなく、カナダから日本にいらした時の飛行機を降りてから症状が強くなり当院に来院されました。
足のしびれなどの神経症状は無いのですが、寝ている時に痛みがあり、しっかりと寝れないとのこと。
経過
初回は神経学検査を行い、ヘルニアなどの神経性の問題はないことを確認しました。
カイロプラクティック検査では右の仙腸関節と臀部の筋肉に異常性が見られましたので、そこを中心に施術をおこないました。
初回の施術後にも痛みは軽減していましたが、2回目の施術をした後には日常生活での痛みは消失していました。
3回目までは骨盤の傾きの癖を考慮し、3日間隔で施術を行いました。
3回目の施術からは期間を空けつつ、症状が再発と状態が崩れないかを確かめていきました。
現在では日本からカナダへの往復を月に1~2回程度していますが、腰痛の再発はないそうです。
カイロプラクターのコメント
今回の腰痛は腰の問題として本人は自覚していましたが、問題部位は腰というよりも臀部が原因となっていました。
その為、腰への検査やマッサージなどでは効果が見られず、長時間の座位などによる臀部への負担を高める行為の後に痛みが強くなる傾向にありました。
問題部位を正確に判断しない状態でのマッサージは施術効果が低いだけではなく、悪化する可能性もあります。
そのため、当院では施術前の問診と検査を重要視しています。
慢性的な肩こりや軽い症状であっても必ず行います。
これは来院様の安全性を保つためにも必要ですので、ご自身が症状を把握した状態での整体は効果が高いという研究もございます。
歩行、振動、前屈、排便時などのいきみ状態で悪化
31歳 浜松町自営業 港区在住男性 Sさん
腰全体の痛みと右股関節付近の違和感を訴え来院されました。
腰痛としては慢性的なものとして長年患ってきました。
今回の症状は3,4日前に重いものを持ったことで症状が起こりました。
仕事で重いものを持つことが多くそれが積み重なって起きたのではと自分では感じています。
症状は重い感じで、歩行、振動、前屈、排便時などのいきみ状態で悪化します。
また普段は痛みが起こらないようにコルセットを腰に巻いています。
経過
来院時にかなり腰の痛みが強いため、痛みをかばいながら歩いてこられました。
腰の付け根に熱感があり、腰周り、おしり周りの筋肉を触診をすると痛みが起こりました。
また実際に骨盤や腰を動かすことで、その部分に痛みが生じました。
腰の関節と右の骨盤の動きが低下しています。
痛みが強いため、熱感がある腰の部位を冷やし、痛みを低下させることから始めました。
それと供に腰の筋肉をリラックスできる体位をとってもらいました。
その後、腰椎と骨盤の矯正を行い、腰周り、お尻の筋肉の緊張を緩和させました。
整体を終えると痛みはなくなり、少しの違和感が残る程度でした。
3回目の来院でも痛みは、半分以下になり、歩行時の痛みも感じていませんでした。
カイロプラクターのコメント
ぎっくり腰の原因として、重いものを持つことや不意なくしゃみなど様々なものが挙げられます。
Sさんはいつも重いものを持つことで、腰の筋肉に負担をかけ続けていました。
その負荷が腰椎と骨盤の動きの制限を生み出してぎっくり腰として現れたのだと思われます。
そしてその持ち挙げ方にも大きな過ちが隠されていることが多いことが知られています。
・膝や股関節を曲げないで腰だけで重心より離れた場所の物を持ち上げる。
・持ち上げる時に、腰の筋肉だけの力を使い反動をつけて持ち上げる。
上記の持ち上げ方では腰の力だけに頼って持ち上げているので、負担がかかりやすくなってしまいます。
膝を曲げて背中を丸めずに物を重心になるべく近い状態で、持ち上げると腰だけでなく下半身の力も使えるので障害を起こしにくいでしょう。
全く動けなくなるくらいの腰痛
33歳 浜松町会社員 港区在住男性 Sさん
5日前の週末に家の中で少しかがんだ時に全く動けなくなるくらいの痛みを腰に感じた。
あまりにも痛みが強く、歩行も困難な状態であったため当日は寝て安静にした。
翌日起床してからも痛みの変化がなかったため、整形外科に行き検査を受けた。
整形外科ではレントゲンを撮影し、「軽いヘルニアだと思う」と言われ、痛み止めとコルセットを処方された。
2日後には安静時での痛みは消失していたが、動こうとすると激痛があるため、歩行は変わらず困難でした。
5日経っても痛みで歩行が出来ないため、当院に来院された。
来院時には安静時の痛みはなく、神経症状もありませんでしたが、痛みが強すぎるため、車いすでの来院でした。
経過
来院時にかなり腰の痛みが強くありましたが、検査上ではヘルニアを疑うような結果が見られませんでしたので、骨盤や腰椎の関節の状態と付近の筋肉の状態を確認しました。
検査ではカイロプラクティック整体による効果があると判断した為、状態をご説明してから施術を行いました。
施術後に再度検査をしてみると、ゆっくりではありますが歩行できる程度まで改善していましたので、2日後に再度、整体を行いました。
2回目の来院時には歩行時の痛みはほとんど解消しており、朝の起床時に痛みが多少感じる程度まで落ち着いていました。
3日後の3回目の施術時には痛みはほとんど感じなくなり、多少不安感がある程度まで改善していました。
骨盤や腰椎の状態もだいぶ安定していましたので、4回目からは徐々に期間を空けつつ、再発防止に努めました。
6回目からはメンテナンスとして来院しています。
カイロプラクターのコメント
ぎっくり腰の患者様からよく「腰を痛めてからいつ整体を受けたほうがいいのか?」というご質問を頂きます。
基本的には痛めてから炎症反応が引き起こされると48~72時間は炎症期に入りますので、この期間は血流を上げるようなマッサージや温めるような行為は悪化に繋がります。
では完全に安静にしておいた方がいいのかと言われるとそうでもありません。
今回のケースのように骨盤や腰椎の関節に不具合が生じて引き起こされるぎっくり腰は、関節の不具合を取り除いておくことで炎症部位への余計な負担が軽減されるため、炎症反応が早期に収まり、結果的にぎっくり腰の早期改善に繋がります。
ぎっくり腰などの炎症反応が生じている症状に対しては、炎症部位への刺激は極力避け、負担をかけている部位への施術を行います。
そうすることで今回のケースのように通常であれば炎症反応が収まっている時期まで炎症反応が続くことも避けることができます。
当院ではカイロプラクティック専用の昇降が可能なベッドを使用しておりますので、ぎっくり腰で歩行が困難なレベルの方でも対応することが可能です。
ぎっくり腰でお困りの際はお気軽にご相談ください。
ぎっくり腰を起こしやすい体
港区在住40代女性 浜松町事務職
年に2~3回程ぎっくり腰をやっており、普段から腰の重だるさは感じていました。
2日前に家事をしている際のふとした動作をしてから腰の痛みが発生しました。当日は歩くのも厳しかったそうですが、来院時には小股でゆっくりとなら歩行が可能なレベルまで少し落ち着いていました。
足の痺れはなく、動き出しと歩行時、長時間の座位時に痛みが強くなるそうです。
経過
炎症反応を伴った急性腰痛でしたので、炎症反応が起きている部位に対しての負担を減らすように初回は施術を加えていきました。
整体前の検査では45度足の挙上で痛みが出ていましたが、施術後は70度程度挙上しても腰の痛みは発生しませんでした。
炎症反応が発生してから治まるまでは通常48~72時間程度かかりますので、2回目の整体は炎症反応が落ち着くタイミングの2日後に来院して頂きました。
2回目の整体時には痛みが2割程度に減少しており、強く痛むというよりは、長時間の座位をしていると重だるくなってくるような痛みに変化していました。
1週間に1度の治療を2回繰り返し、日常生活での痛みの発生と骨盤や腰の傾きが現れることがなくなりましたので、メンテナンスに移行しました。
現在は3週間に1度のメンテナンスを行っており、半年経ちますがぎっくり腰の発生はないようです。
カイロプラクターのコメント
急性腰痛(ぎっくり腰)を年に何度か繰り返し起こす方は以前の急性腰痛を完全に治りきらずに施術を止めてしまっている方が多くいらっしゃいます。
ぎっくり腰などは慢性的な肩こりや頭痛よりも症状発生時の痛みが強い場合が多い為、痛みが減少するとだいぶ落ち着いたと考えてしまいがちです。
今回のケースのように炎症反応が起こっている場合は、炎症反応が落ち着くと、痛みとしては減少してしまいます。
しかし、原因などの傾きや筋肉の過剰な緊張などは痛みが減少してからも残っていることがあります。
その状態で治療やケアを止めてしまうことにより症状の再発に繋がります。
また、何度も症状を繰り返すことにより、単純な問題ではなく筋膜の癒着などの複雑な問題が起きることで、症状が発生しやすい環境に変化してしまうこともあります。
そうならないためにも痛みだけを指標にするのではなく、可動域や筋力などを確認しながらのケアが非常に重要です。
当院では初回時に施術回数の目安と頻度をマネージメントしております。
ゴルフの日まで治したい
港区在住30代男性 浜松町営業職
朝にシャワーを浴びていると急に腰の痛みを感じ始めました。
急激な痛みの為、来院時には痛み止めの座薬を使用しており、安静時に痛みは落ち着いていました。
しかし、動作時や仰向けで痛みを感じるため、当院に来院されました。1週間後にゴルフがあるため、それまでにはなんとか治したいとご希望です。
経過
骨盤の関節である左仙腸関節と腰椎3番の関節機能障害が見られました。また腸腰筋と起立筋に過剰な緊張が見られたため、そこを中心に整体を行いました。
1週間後にはゴルフがあるため、2回目は炎症反応が落ち着く2日後に整体を行いました。
初回の施術翌日までは痛み止めを使用してもらい、2回目の施術当日には痛み止めは使用しないで来院してもらいました。
2回目には安静時の痛みは消失しており、動作時と朝に少し痛みが残る状態でした。3回目の整体も2日後に行い、その時には動作時の痛みも消失していましたので、ゴルフを許可しました。
ゴルフ後にチェックの為来院してもらいましたが、痛みなくゴルフはできたそうです。
カイロプラクターのコメント
今回のケースでは炎症反応時の整体になりますので、通常は炎症反応が続く48~72時間は矯正をメインとした最小限の刺激による施術が一般的です。
しかし、来院時には座薬で痛みや炎症を抑えた状態でしたので、通常の整体よりも少し刺激を入れて施術を行いました。
また後翌日も痛み止めの使用をしてもらいました。
あまりにも痛みが強すぎる場合は日常生活に支障をきたすだけではなく、「逃避姿勢」と呼ばれる痛みを避けようとするあまり身体のバランスが崩れてしまうことがあります。
逃避姿勢が起こると問題部位以外にも負担が生じるため、腰の痛みから膝や足首などと症状が悪化する恐れもあります。
上記のように炎症反応時に激しい痛みを感じる症状は痛みをコントロールして施術を行うのも一つの考え方としてあります。
特に痛みが強く現れる症状として多いのはぎっくり腰や四十肩が多いと思われます。
症状発生時の応急処置で症状改善の期間にも影響を与えますので、何かご不明な点がありましたらご気軽に当院にご相談ください。