股関節痛|改善するための整体法と原因を具体的に解説
結論
・骨盤の機能を回復させ、股関節の負荷を軽減させる事。
・股関節の可動域の偏りを整える事
股関節痛の原因を検査
股関節の状態を診る
- 骨盤の可動性
- 股関節の可動域
- 股関節のアライメント
- 神経系の伝達の状態
- 股関節の関節唇(股関節の受け皿の縁)
- 腸腰筋、梨状筋、中臀筋などの筋肉
- 二次的な問題の有無
股間節痛の原因組織や負担要素を見極める。
原因と改善法をご説明
検査結果を統合してご説明します
- 整体適応の有無
- 股関節の痛みの原因
- 改善するための方法
- 施術内容のご説明
- 痛みを繰り返さないための提案
- おおよその来院頻度と回数
- ご質問に対するお答え
整体を行います
施術方針を決めて行います
1:骨盤を調整します
2:股関節の調整
3:股関節に関わりのある筋肉の調整
4:必要に応じて各種療法
- 超音波療法
- 干渉波療法
- マイオセラピー
- 筋膜リリース
- ストレッチ
5:エクササイズやストレッチなどアドバイス
6:質疑応答
股関節痛の原因
股関節には大きく分けて2つの原因があります。
・股関節が原発の症状
・他の部位の代償による症状
股関節が原発の症状
股関節自体の問題になりますので、病気や外傷、先天性の疾患がほとんどです。
感染症によ大腿骨頭壊死、転倒による股関節骨折、先天性股関節脱臼などが当てはまります。
これらの症状は、カイロプラクティック適応外の症状となりますので、検査で判断できた場合には速やかに提携医療機関をご案内させていただきます。
他の部位の代償による症状
骨盤や膝など他の部位が問題で生じた負担を股関節が代償することで生じる症状です。
当院に来院される方のほとんどがこちらに該当します。
つまり、股関節の痛みは、股関節だけが問題ということはないのです。
これは、股関節の関節構造が、球関節と呼ばれる非常に運動性に優れた関節であることに起因しています。
球関節は肩と股関節の関節構造で、膝や肘などの他の関節構造に比べると、360度関節を動かせることから、他の関節などの問題を代わりに補う代償行為が起きやすいのです。
そのため、肩関節や股関節は損傷など問題が起こりやすいのです。
股関節は肩関節に比べると、体重を支える分、関節を支える靭帯や筋肉が非常に強靭です。
そのため、靭帯や筋肉の問題によって関節が制限されやすく、一度問題が生じるとなかなか自然には改善しにくい傾向にあります。
また、360度靭帯と筋肉に覆われているため、問題部位を探し出すには正確な検査が必要です。
股関節周囲の筋肉は、痛みを別の部位に呈する「放散痛」と呼ばれる特殊な痛み方を出します。
そのため、痛む部位が原因部位でないことが多く、この「放散痛」は痺れ感や違和感、だるさも呈することから、股関節の問題は坐骨神経痛やヘルニアと間違われることが多々あります。
股関節痛の症状の現れ方
当院に来院される患者様で股関節が問題の方は下記の様な症状を訴えて来院されます。
・腰の痛み
・臀部の痛み
・開脚が出来ない
・歩行時の痛み
・足やお尻の痺れ(坐骨神経痛や椎間板ヘルニア)
・足の重だるさ
・足のつり
股関節痛は関節、神経、靭帯、滑液胞、筋肉が複雑に絡み合っていますので、同じ部位の問題でも、感じる症状は様々に現れるのが特徴です。
股関節痛の改善方法
①股関節に負担をかけている原因部位を問診と検査で判断していきます。
②多くの場合は、骨盤の傾きや腰椎の曲がりの角度の過剰過少により、股関節の負担を増大させます。
また、まれに膝や足関節の問題によっても股関節に負担をかけることがありますので、必要に応じて問題のある関節にカイロプラクティック調整を行います。
③股関節自体にも問題がある場合には、股関節自体の矯正やモビリゼーション(可動域を促す施術)を行い、関節の運動性を正しくしていきます。
股関節は多軸関節になりますので、異常のある方向性を見極めて、それに応じて矯正を加えます。
④股関節周囲の筋肉を緩和操作やストレッチ、筋膜施術により調整します。
股関節周囲には数多くの筋肉が存在し、深さなども異なるため、検査で問題のある筋肉を判断し緩和操作を行います。股関節周囲の筋肉は痛みだけでなく、『放散痛』による、しびれ感や足の感覚異常を呈しますので、そういった症状を改善していきます。
前屈ができない反り腰
腰を前方に曲げる動作ができないという方は当院にも多くいらっしゃいます。
大抵の方が腰が悪いと思われておりますが、実は腰が関与するのは曲げ始めの45~60°程度で、それ以上の前屈は股関節での回旋が関与します。
そのため、「前屈が深くできない」「身体が硬い」と言われている方の原因は股関節にあります。
また、股関節の周囲の靭帯は直立状態では、前方の部分が適度に緊張しているのが通常です。
そのため、前方の靭帯が過剰に緊張しやすく、過剰に緊張することで骨盤の前傾を生じ、「反り腰」の原因にも繋がり、腰の痛みや足の痺れなどを呈します。