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肩こり改善のための整体法と原因を具体的に解説

  

結論
肩こりを起こしやすい状態(体の歪みや、猫背、巻き肩)を改善し、肩甲骨、肩まわり、首回りを自由に動く体の環境にします。

肩こりの原因を検査

首、肩に負担をかけている状態を診る

 
・姿勢
・骨盤、背骨の歪み
・首の可動域
・側弯の状態
・肩甲骨の位置の確認
・胸の筋肉と背中の筋肉のバランス
・関節のアライメントの乱れ
・胸椎、頚椎の関節の状態
・神経系の伝達の状態
・筋肉の状態
・二次的な問題の有無
 

頭を支える筋肉の負担要素を見極める。
・肩甲骨の位置
・猫背の姿勢
・歪んだ背骨
・固まった関節

 

原因と改善法をご説明

歪みの説明

検査結果を統合してご説明します

 
・整体適応の有無
・あなたの背骨の側弯の状態
・肩こりの原因と改善するための方法
・施術内容のご説明
・肩こりを繰り返さないための提案
・おおよその来院頻度と回数
・ご質問に対するお答え
  

整体を行います

整体

施術方針を決めて行います

 
1:体の歪みを調整します
2:神経、血管の圧迫要素の解放
3:肩甲骨の前方変位(巻き肩)の調整
4:肩甲骨の可動性の回復
5:肩こりの筋肉の血行改善
6:筋肉のバランスの調整
7:必要に応じて各種療法
・超音波療法
・干渉波療法
マイオセラピー
・筋膜リリース
・ストレッチ
8:エクササイズやストレッチなどアドバイス
9:質疑応答
  

肩こりの原因

 

肩こりは肩から首にかけて存在する筋肉が常時緊張状態になり発生します。
 
 
過剰な緊張が継続することで、筋肉内の毛細血管が押しつぶされ、血流が阻害されます。
 
 
すると血管を拡張しようとして血管拡張物質であるヒスタミンなどが放出されます。
 
 
これらの血管拡張物質は発痛物質でもあるため、肩の痛みとして認識します。
 
 
異常が生じる問題には力学的な問題だけではなく、神経学的、生理学的な問題が背景に存在します。
 
 
また、その他に病的な疾患の原因から引き起こされる肩こりもありますので、その場合は速やかに病院での診察が必要です。
 

港区在住の肩こりで悩む女性

力学的な肩こりの原因 

頭部の位置が前方に変位する

 
今、パソコンに向かっていて、あなたの耳の位置は肩より前方に位置していませんか? 頭は体重比の10%を占めるため、成人だと約4~6㎏程度になります。
 
 
この重さによる衝撃を緩和するために背骨はS字に湾曲しています。
 
 
しかし、力学的に正しいといわれている位置である肩のラインより前方に頭が突出することで、首や肩の筋肉に無駄な負担がかかります。
 
 
研究では1インチ(2.54cm)前方に変位することで4.5㎏もの負荷が首や肩の筋肉にかかるそうです。
 
スマホやPC使用時では平均6~8cm程度前方に頭部は変位しているため、単純計算で約10~15㎏の余計な負荷が肩や首にかかることになります。
 
 
この状態で筋肉は頭を支えなくてはいけないため、筋肉は常時緊張し肩こりに発展します。
 
 
首や背中に関節の制限が生じるといくら頭の位置を前方に出さないように気を付けても維持をすることが難しくなります。
 
 
そのため、肩こりを根本的に改善するためにはマッサージなどでは不十分で、背骨や骨盤の矯正が必要になってきます。
 

  

肩が前方・内巻きに変位する

 
肩が前方・内巻きに変位することでも肩こりの原因になります。
 
 
腕が前方・内巻きに変位する大きな原因としてPC作業があります。
 
 
マウスの位置やキーボードの位置が前方にあると腕は前方・内巻きに変位しやすくなります。
 
 
腕は足とは異なり体重を支えることよりも可動性が重視された構造になっています。
 
 
簡単にいうと、腕は体幹にしっかりと固定されておらず、鎖骨と肩甲骨にぶら下っているような構造をしています。
 
 
腕は両方で約6~8㎏程度になり、力学的に正しい位置に腕があれば、鎖骨や肩甲骨は骨性の支持にあたるため最低限の負担で済みます。
 
 
しかし、肩が前方・内巻きに変位することで、鎖骨や肩甲骨にかかっていた負担が背中や首の筋肉にかかることになります。
 
 

背中の関節可動性の低下

 
頭部や肩の位置が力学的に正しい位置にあったとしても、背中(胸椎)の関節可動域が低下することで、その分の可動性を肩甲骨や首、腕で負担します。
 
 
肩甲骨や腕、首の可動性が代償的に拡大することで肩や首の筋肉は緊張しやすくなり、肩こりとして感じやすくなります。
 
 
そのため、胸椎部の可動性を正常に保つことは、肩こりの予防にもなります。
 
 
頭部や肩の位置が力学的に正しい位置にあったとしても、背中(胸椎)の関節可動域が低下することで、その分の可動性を肩甲骨や首、腕で負担します。
 
 
肩甲骨や腕、首の可動性が代償的に拡大することで肩や首の筋肉は緊張しやすくなり、肩こりとして感じやすくなります。
 
 
そのため、胸椎部の可動性を正常に保つことは、肩こりや首の痛みの予防にもなります。
 
 
下の図を見てもらうとわかると思いますが、頭の位置と肩の位置が正常から逸脱すると、上半身の筋肉にかかる負担が均一では無くなります。
 
 
また、正しい位置に関節が位置しないことで、これだけ多くの筋肉に無駄な不安がかかります。
 
 
専門用語では「 上位交差性症候群」と言います。
 
 
首の前面と肩から背中は筋肉が伸長され緊張
 
 
首の後面と胸の上部は筋肉が短縮し緊張
 
 
マッサージでこれらの筋肉だけを揉みほぐすのは非常に効率が悪く、一時的な効果しか得られません
 
 
それどころか、全身をほぐしてしまうと、伸ばされて緊張している筋肉がありますので、こういった筋肉をもみほぐすと、さらに伸びやすくなり、 筋肉の緊張バ
ランスが崩れ肩こり慢性化や悪化を助長します。
 
 
当院では調整により関節の可動域を正常にし、その上で、緊張している筋肉を見極めて、バランスをとります。
 
 
仕事時や日常動作においての姿勢の指導も行っていきます。
 
 
姿勢の改善は症状を抑えるよりご自身の意識が必要となります。受け身一方での施術では姿勢の改善は非常に難しく考えられます。 
 

 

神経が原因で発生する肩こりもあります。

 首から肩にかけて存在する筋肉である僧帽筋や菱形筋といわれる筋肉は首から出る神経によって支配されています。
 
 
そのため、頚部の関節に異常が生じると、支配されている筋肉にも影響がでます。
 
 
また首の側面には腕神経叢と呼ばれる腕に行く神経の集合体があります。
 
 
その部位が首の筋肉によって圧迫を受けることで、肩や腕の痛み・しびれの原因にもなります。
 
 

自律神経の関連性からも肩こりは発生します。

ストレスが強い環境に晒されると自律神経の交感神経が優位になり、交感神経の働きで血管の収縮が起こります。
 
 
すると肩の筋肉に流れる血流が阻害されやすくなり、肩こりに繋がります。
 
 
また、自律神経は背中にも節を置いているため、背中の関節可動性が低下することで、自律神経にも影響が生じます。
 
 

生理学的な原因の肩こり

 筋肉が正しいパフォーマンスを発揮するためには十分な血液量が必要です。
 
 
血液の約90%も占める水分が減少することで、血液の粘性が増し、筋肉内などの小さな毛細血管への血流が滞りやすくなります。
 
 
そのため、水分不足により肩こりなどの筋肉系の症状が発生しやすくなります。
 
 
適切な水分量は行動量や個人差によって大きく異なりますが、目安としては体重㎏×20~30mlとなります。
 
 
体重50㎏の人であれば1~1.5ℓの水分補給が一日に必要となります。
 
 
また水分補給は一回の補給量とタイミングも重要です。体が一度に効率よく吸収できる水分の量は180~220mlといわれていますので、コップ1杯程度を必要量に分割して補給しなければいけません。
 
 
また喉の渇きを感じたタイミングでは水分補給は遅いため、一日の中で補給するタイミングを決めておいたほうがいいです。
 
 
例)体重50㎏ 必要量1~1.5ℓ ➡ コップ7杯程度
 
①起床時
②朝食時
③出勤時
④昼食時
⑤帰宅時
⑥入浴後
⑦就寝前
  
 

 施術の内容

 上記で説明したように肩こりの原因は様々です。原因に合わせて施術方法も変えていく必要があります。
 
 
慢性的な肩こりだと思っていた症状が、病的な疾患の可能性もありますので、単なる肩こりでも、当院では施術前の問診・検査は非常に重要視しております。
 
 

施術内容

  • 骨盤、背骨の捻れを調整する
  • 猫背を軽減する
  • 肩甲骨の前方変位(巻き肩)を改善する
  • 首の安定せを保つための調整
  • 関節の不具合を調整
  • 筋肉の血行を促進させる
  • 神経系の正常化
  • 関節や筋肉の機能を回復
  • 肩こりを起こしやすい日常の姿勢や癖を改善
  • 自宅でできるエクササイズの指導
  • 定期的なメンテナンス

 

検査項目

 

  1. 力学的な検査(姿勢・関節の可動性など)
  2. 緊張している筋肉の特定と神経支配の影響
  3. 緊張している筋肉がどの関節に付着しているかを特定いたします
  4. 3の影響で関節の回旋や、側屈などの変位がないかを触診していきます
  5. 背骨から出る神経が十分に機能しているかをチェックいたします
  6. 硬くなった筋肉に硬結(筋肉内に蓄積された代謝物)がないかをチェックいたします
  7. 内科的問題がないかをチェックいたします
  8. 偏った脳の使い方で神経的伝達の偏重が存在しないかをチェックいたします 

 

一般的な肩こりは、力学的要点に着目 

肩こりの施術は、上記に示した検査を行い、症状に合った最も有効な手段で施術を行います。
 
 
慢性的な肩こりで当院に来院される方の多くは力学的な問題が一番多いです。
 
 
力学的な要因で肩こりを起こしている場合は、骨盤、背骨、肩甲骨、頭部の位置関係に着目し、アジャストメント(関節矯正)をして整えていきます。
 
 
また、調整だけではなく普段の癖の改善、エクササイズなどをご指導させていただきます。
 
実際のところ的確なカイロプラクティックアジャストメントを必要な部位に行うことで、背骨の力学は大きく変化します。この変化と普段の姿勢の改善により、かなりの肩こりの軽減と可動域の向上を得ることができるでしょう。
 
 
次に筋肉に対する調整です。肩こりをお持ちの方のほとんどは、大胸筋が強く固くなっていることが多いようです。
 
 
このような場合、大胸筋は肩甲骨を前方に巻き込んで、背中が丸く猫背にしてしまいます。こうなると、肩をいくらマッサージしてもまた繰り返すでしょう。
 
 
改善策として、大胸筋の相反関係にある、下部僧帽筋、菱形筋のエクササイズを行います。
 
 
これによって、収縮癖のついた大胸筋に「相反性神経支配抑制」の命令が伝わり、ゆるめようとします。
 
 
このように一方で強く固くなった筋肉に対して、相反する筋肉を収縮させることで抑制「ゆるめの命令」を加えます。
 
 
これを拮抗相反抑制を言います。このやり方で、相反する筋肉とのバランスをとっていきます。
 
 
整体で整えた背骨が安定するためには、それを支えている筋肉や関節の位置感覚、それを制御する脳内での神経回路の再構築が必要になってきます。
 
 
症状の慢性度にもよりますが3~4日間隔で3回程度の施術で背骨の一時的な安定性が現れてきます。
 
 
その後は1週間、2週間と徐々に整体期間を開けながら、安定し良い状態が維持できているのかを確認していきます。
 
 
1ヶ月程度期間を空けても状態を維持できるようになりましたら、メンテナンスケアに移行して頂いております。
 
 
肩こりを一時的に良くするためではなく、根本的に解決をするためにはこのようなマネージメントが必要となります。
 

肩こり原因の現状を把握

肩こりなどの慢性的な痛みがある状態では無い時に比べるとパフォーマンスが低下することが研究で分かっています。
 
 
そのため、日頃から腰痛や肩こりをお持ちの方は仕事の効率が良くないことが言えます。
 
 
よく慢性的な肩こりだからといって、一時的なマッサージを繰り返す方がいらっしゃいますが、根本的な解決には、ご自身の状態を適切に認識し、必要な改善方法を行わなければいけません。
 
 
ご自身の癖を力学的に理解することで、日常生活でも意識ができるようになり、症状の改善速度や維持することも容易になります。
 
 
慢性的な肩こりも適切な施術を行い、根本的な解決をお手伝いできればと思います。
 
 
当院のカイロ・整体では、慢性的な肩こりに対しても、対処療法的なマッサージではなく根本の原因となっている関節の問題を取り除き、肩こりに対応していきます。
 
 
また、女性などの多くに、筋力不足が要因の一つとして考えられる方には、エクササイズの指導もおこなっております。
 
 
そのためにはまず、現在の状態の把握が重要です。