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寝違え・首の痛み|改善法や原因を具体的に解説

 

結論
・寝違え、首の痛みの多くは、首に加わる負荷が常時あった結果、耐えきれない組織が痛みを引き起こした事が考えられます。そのため、原因は首だけではありません。
 
・骨盤と背骨の捻れを矯正し、背中の丸み「猫背」、肩甲骨の「巻き肩」を改善する矯正を行うと、首の負担は減り、痛みが軽減します。

首の痛みの原因を検査

首の痛みの部位の特定

 

姿勢を診る

姿勢は、首の痛みを避けるための姿勢をしているため、検査の大きな指標となる

 
・首の動きを制限する側弯がないか
・アライメントの乱れがないか
・肩甲骨の高さの違いや、前方変位がないか
・首の肩に対しての位置(ストレートネック)
・首の回旋や傾きがないか
 

痛みの再現性を診る

痛みの起こしている部位は、筋肉、靭帯、関節、椎間板、神経、内臓からの関連痛なのかを判断する事は、施術を行う上で必須です。

 
・伸ばして痛む
・筋肉の発揮時に痛む
・動きの最後の時に痛む
・押すと痛む
・初動時に痛む
・首を回すと痛む
・首を反らすと痛む
・首を下に向けると痛む
 

 首の痛みや寝違えの検査は、できるだけ首の負担を減らした状態で行います。また、痛みを起こしている領域では、二次的な問題を引き起こしている可能性も考慮する必要があります。

 

原因と改善法をご説明

検査結果を統合してご説明します

 

整体適応の有無

病的な問題の可能性があった場合や、画像診断が必要な場合は、速やかに医療機関に紹介いたします。

 
 

痛みの部位や組織の説明

どの部位が痛み、どの様になっているかを図や絵、模型などでご説明いたします。

 
 

なぜ首の痛みが発生したかの説明

痛みの起こす原因をロジックを持ってご説明いたします。

 
 

繰り返さないための説明とアドバイス

首の痛みや寝違えの繰り返される方は、引き起こす原因を知らないまま、痛みを繰り返す事が多い様です。

 
 
 

できるだけ分かりやすいように、心がけてお話いたします。 

整体を行います

改善方針を決めて行います

 

首の負担を減らすために

首の痛みが強い場合は、以下の施術だけでも痛みは軽減します。
 
 
首の施術は、痛みがある程度軽減してから行うことで、負担が少なくて済みます。

 
  • 体の捻れを矯正し、背骨を安定させる
  • 背中の丸み(猫背)を矯正する
  • 肩甲骨の前方変位(巻き肩)を改善する施術
  • 首の関節以外の可動性を向上する施術

 
 

 首への施術

首の調整を行う前に、土台である骨盤、背骨の安定性する調整が必要です。
 
 
土台が安定しない状態で首への施術を行う事は、さらに痛みを引き起こしたり、寝違え、首の痛みを繰り返す原因となります。
 

 

  • 頚椎(首の関節)に対しての調整
  • 筋肉の過剰な防御反応を軽減する施術
  • 神経系の調整

 
 

二次的に発生した問題に対する施術

首の痛みが継続すると、普段と違う体の使い方を無理して行う事となり、本来の痛み以外の部位で問題を起こしてしまう事が良くあります。

 
 
 

各種療法

必要に応じて下記の手法を使用することもあります。

 

  • 超音波療法
  • 干渉波療法
  • マイオセラピー
  • 筋膜リリース
  • ストレッチ
  • ホットパック

 
 

寝違えや首の痛みの施術は、できるだけ首の負担を減らしてから、痛みを伴わない様に施術を行う様に努めております。

 

 

 ここからは寝違えや首の痛みの原因に対しての詳細です。

寝違えは広く一般的に知られている症状の一つだと思います。
 
 
しかし、原因や対処法に関してほとんど知られていないのも実情です。 
 
 
当院には「寝違えはカイロプラクティックでよくなりますか?」といった質問を多くいただきますので、ここでは寝違えのメカニズムや施術方法についてのご説明をさせて頂きます。
 

 
目次

  1. 寝違えの原因
  2. 関節由来の寝違え
  3. 神経由来の寝違え
  4. 筋肉由来の寝違え
  5. 枕・寝具の選択
  6. 寝違いに対するカイロ治療

 

寝違いの原因

 
実をいうと寝違えの原因は未だに特定できていません。
 
 
 
しかしこれは寝違えが 1つの原因によって起きるものと考えるために生じている矛盾ではないかと考えられます。
 
 
要は寝違えという症状は大きな症状の括りであり、その中には様々な原因があるということです。
 
 
そのため、寝違えの原因はこれだと断定ができないのだと考えられます。
 
寝違えの状態によって、メカニズムが異なるため、状態を問診や検査で把握したうえで整体を行う必要があります。
 
 
寝違えの有節な原因としては①関節②神経③筋肉の3つに分類できます。
 
 
また、筋肉は関節を覆い、神経は筋肉を支配し、関節は神経の出入り口になるため、お互いに密接な関係性があります。
 
 
そのため、問題は同時に生じていることが通常です。
 
 

関節の機能性に着目するカイロプラクティック整体は有効

 寝違えは正式な病名ではありません。病院などでは急性疼痛性頚部拘縮などとよばれることが多いです。

 
医学的な解釈として寝違えは、「頸椎の椎間関節の間にある滑膜組織が椎間関節に挟み込まれて、首の関節運動に制限が生じ、挟み込まれた滑膜組織が刺激をされることで痛みが発生する」と考えられています。
 
 
関節が可動制限を受けることで、関節自体の痛みの放散が生じるだけでなく、動きの制限されている関節からでる神経の圧迫や筋肉の負担が増大することで痛みが増強します。
 
 
この状態に対しては、関節の機能性に着目するカイロプラクティック整体は有効です。
 
 

神経の通るスペースが潰され、神経圧迫を起こします

 神経は外部からの圧迫により機能性が低下します。
 
神経は感覚と運動を支配していますので、神経の機能が低下することで、痛みや動作のしにくさが生じます。

 
 
神経は10円玉程度の重さがかかるだけでも機能が低下します。
 
 
そのため、寝ている時に自重によって圧をうけるだけでも神経に影響が生じます。
 
しかし、その理論だと毎日寝違いを起こしてしまうことになります。
 
 
そうならないのには理由があります。神経に接触する組織としては、筋肉や脂肪、関節などがあります。
 
 
通常は脂肪や筋肉によってスペースが確保されており、圧がかかっても関節もたわむことにより、簡単に圧迫を受けることはありません。
 
 
しかし、寝る時の姿勢や筋肉の過剰な緊張による膨張・硬化、関節の可動性が低下していると、神経の通るスペースは潰され、神経は圧迫をされます。
 
 
脂肪の少ない女性や細身の方は元々スペースも少ない為、神経の圧迫を受けやすい状態にあります。
 
 
胸郭出口症候群といった神経圧迫による症状も女性に多発するのはこの理由です。
 
 
神経の通り道を塞がないためには、筋肉を過剰な緊張状態にさせない、関節の可動域を保つことで防ぐことが可能です。
 
 
また、枕の高さなど寝具の影響もありますので、そこのチェックも必要です。
 
 

寝違え時、マッサージすると痛みが強くなります

 筋肉の問題は基本的には外傷などをを除くと単体で生じることは少ないです。

 
 
関節の制限が存在するために筋肉の負担が増大する、もしくは神経の機能低下が生じていることで筋肉が過剰に緊張することで寝違えは生じます。
 
 
そのため、筋肉が過剰に緊張している原因を取り除いたうえで、筋肉の緊張を調整することが必要です。
 
 
寝違えでは主に頚部や頚部から肩甲骨、また肩甲骨から腕に付着する筋肉に異常が生じている可能性が高いです。
 
 
寝違えの時にマッサージで筋肉の緊張だけを無理に取るような行為をすると痛みも強く、原因を叩けていないため、症状の根本的な解決は難しいです。
 
 
それよりも温めることの方が応急処置としては適切です。 
 

寝具の見直しをしてみては

 寝違えの時に同時に話題に上がるのが、枕及び寝具の事だと思われます。
 
寝具は個人差がありますので、一概にこの製品がいいとは言えません。
 
しかし、就寝時の姿勢の基本を捉えていると選択される時の参考になるとおもいますのでご説明いたします。

 
 

まず枕や寝具の基本は

 「楽な姿勢で直立した状態を寝ている時に再現できる状態」が睡眠時に最適な姿勢です。そのため、どんなに枕が最高の状態でも、身体が適切な可動域を持っていないと、身体には負担がかかります。
 
 
枕や寝具を選ばれるときは身体が適切な状態で選ぶようにしてください。
 
 
当院では初めての施術時ではなく、身体が安定したメンテナンスに入ってからの寝具の変更をお勧めしております。
 
 

実際に枕の高さの参考

仰向けの時には首を支える部分は2~6㎝程度
頭を支える部分は1~4㎝程度
横向きに寝る時には仰向けよりも肩の高さがある分、その分の高さの補助が必要
 
 
そのため枕は高さが均一の物よりも部位によって高さが異なるタイプの方がお勧めです。 

 

 
マットレスなどの寝具に関しても枕と同じことが言えます。
 
 
「楽な姿勢で直立した状態を寝ている時に再現できる状態」が睡眠時に最適な姿勢です。そのため、あまり沈み込むようなテンピュールなどの低反発素材はお勧めではありません。
 
 
特に慢性的に腰の痛みをお持ちの方や慢性的な肩こりの方は、ほとんどの場合、低反発素材の寝具はやめられたほうがいいと思われます。
 
 
骨盤や背中が沈み込みすぎることで腰や首への負担が高くなります。
 
 
この時に「低反発でないと身体がつらい」といわれる方がおります。
 
 
これは、枕のところでも説明したように、身体が適切に可動ができていないため、一ヶ所のみに圧がかかり辛さを感じるのです。
 
 
通常、適切な可動域を持つ背中は柔軟性が高いため、一ヶ所に圧がかかることはありません。
 
 
もしかかっていたとしても、通常は寝返りを打つことで解消されます。
 
 
そのため、寝具選びの前に、まずご自身の身体のチェックからされることをお勧めしております。
 
 
下記に当てはまる方は寝具の見直しをしてみてはいかがでしょうか。
慢性的に腰が重い
朝起きる時に腰の痛みを感じる
腰を反っているような姿勢